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Power BI のレポートは、視覚的に状況を把握できる一方で、すべての情報を画面に出し切ろうとすると、グラフが増えすぎて読みにくくなりがちです。そこで効いてくるのが power bi ツールチップです。ツールチップを上手に使うと、普段は最小限の情報だけを見せ、必要なときだけ追加情報を自然に表示できます。結果として、レポートはすっきりし、使う人は迷わず深掘りできるようになります。
この記事では、基本の考え方から作成手順、レポートページツールチップによる高度な表現、運用でつまずきやすいポイント、パフォーマンスを落とさないコツまで、わかりやすくまとめます。読んだあとに、明日からそのままレポートへ適用できることを目指します。
ツールチップで何ができるのかを整理する
power bi ツールチップは、ビジュアル上の要素にマウスを重ねたときに表示される補足情報です。主に次の目的で使われます。
数字の根拠を見せる
売上合計だけでなく、前年差、前年差率、数量、粗利、在庫などを同時に提示できます。
時系列の小さな文脈を足す
バーの一本に対して、直近数週のミニトレンドや移動平均を出すなど、「その点だけ」を理解するための情報を添えられます。
例外や条件を説明する
計算の対象外、欠損、異常値の扱いなど、注釈を必要なときだけ表示できます。
画面の混雑を防ぐ
カードやテーブルを増やさずに補足ができるので、初見でも見やすいレポートになります。
Power BI ツールチップの2つの種類を理解する
Power BI のツールチップには大きく2種類あります。
既定のツールチップ
ビジュアルに設定されているフィールド(値やカテゴリなど)を自動で表示し、さらにツールチップ枠にフィールドを追加できます。手軽で、まずはこれで十分なケースも多いです。
レポートページツールチップ
専用のページをツールチップとして表示でき、カード、表、ミニグラフなど複数のビジュアルを自由にレイアウトできます。表現力が高く、意思決定を助けるツールチップを作れます。
まずは既定ツールチップを整える
最短で効果が出るのは、既定ツールチップに「補足指標」を追加することです。
基本的な設定手順
対象のビジュアルをクリックして選択する
棒グラフ、折れ線、マトリクスなど、どれでも構いません。
右側のフィールドペインで「ツールチップ」に注目する
多くのビジュアルには、値・軸とは別に「ツールチップ」枠があります。
追加したいフィールドやメジャーをドラッグする
例として、売上を表示している棒グラフなら、ツールチップに以下を追加すると便利です。
・前年差(メジャー)
・前年差率(メジャー)
・粗利(メジャー)
・粗利率(メジャー)
・数量(メジャー)
表示形式を整える
小数点、通貨、パーセント、桁区切りなどを揃えるだけで、ツールチップの読みやすさは大きく上がります。
この段階のコツは、ツールチップに入れる項目を増やしすぎないことです。見せたいものを全部入れると、結局読まれません。目安としては、最大でも5〜8行程度に抑え、重要な順番に並べます。
DAX を使ってツールチップをさらに分かりやすくする
ツールチップには、数字だけでなく「文章」も有効です。たとえば、状況に応じてコメントを変えると、読み手が迷いにくくなります。
状況を文章で伝えるメジャーの例
このメジャーをツールチップに入れると、数字の意味が一瞬で伝わります。特に非分析者が見るレポートで効果的です。
レポートページツールチップで表現の幅を広げる
power bi ツールチップを本気で活かすなら、レポートページツールチップが強力です。ツールチップ内に小さなダッシュボードを作るイメージで、単一の数値だけでなく、内訳や推移まで提示できます。
作成の基本ステップ
新しいページを作る
レポートの下部タブで「新しいページ」を追加します。
ページ情報でツールチップを有効化する
フォーマット(ページ)またはページ情報の設定で、ツールチップをオンにします。ページ名は後で使うので分かりやすくしておきます。例:TT_SalesDetail
ページサイズをツールチップ用にする
ページサイズを「ツールチップ」に設定します。これにより、表示領域がツールチップに最適化されます。
ツールチップページに必要なビジュアルを配置する
よくある構成例は次の通りです。
・上段:対象カテゴリの売上、前年差、前年差率(カード)
・中段:直近12週のミニ折れ線(トレンド)
・下段:構成比(カテゴリ内訳の棒グラフやドーナツ)
・右下:コメント(文章メジャー)や注意事項
ツールチップとして使う側のビジュアルに紐づける
元のグラフを選択し、フォーマットの「ツールチップ」設定で、タイプを「レポートページ」に変更し、作成したツールチップページを指定します。
ツールチップを使いやすくする定番レイアウト
ツールチップは小さいので、情報設計がすべてです。おすすめの型を紹介します。
指標を瞬時に理解させる型
上:主要KPI(売上、粗利、数量)
中:前年差、前年差率
下:コメント(増減の理由や次のアクション)
変化の理由を推測できる型
上:売上と前年差率
中:直近12週トレンド
下:内訳(製品別、チャネル別、工場別など)
地図や散布図で威力を発揮する型
上:対象(店舗や顧客)の概要
中:ランキング(同地域内順位)
下:異常値フラグや注意事項
ツールチップとドリルスルーの使い分け方
混同されやすいのがドリルスルーです。使い分けの目安は次の通りです。
ツールチップが向くケース
・その場で一瞬見たい
・小さな追加情報で判断できる
・比較や推移を軽く確認したい
ドリルスルーが向くケース
・詳細ページでじっくり調べたい
・行明細や履歴、関連情報まで追いたい
・ツールチップに入れるには情報量が多すぎる
ツールチップでよくあるつまずきポイント
ツールチップが表示されない場合
まず確認したいのは、ビジュアル側のツールチップ設定がオフになっていないかです。次に、レポートページツールチップの場合は、ツールチップページ側でツールチップがオンになっているか、ページサイズがツールチップになっているかを確認します。
フィルターが期待通りに効かない場合
ツールチップは基本的にホバーした要素のフィルターを受けますが、ビジュアルの相互作用やデータモデルの関係が原因で意図通りにならないことがあります。
ツールチップが重いと感じる場合
ツールチップページにビジュアルを詰め込みすぎると、ホバーのたびに描画が走って遅くなります。
目安として、ツールチップページは「軽量なカード+小さな折れ線+小さな内訳」くらいに抑えるのがおすすめです。
モバイルで使いにくい場合
スマホやタブレットはホバーがないため、ツールチップの体験がPCと同じになりません。モバイルでの利用が多いなら、情報アイコンや詳細ページへの導線も併用すると親切です。
運用で差がつくツールチップのベストプラクティス
ツールチップは結論を上に置く
単位と桁を揃える
文章メジャーで迷いを減らす
1つのツールチップを複数のビジュアルに使い回す
問い合わせログをもとに改善を続ける
実例で見るツールチップの効果
売上の棒グラフだけだと、伸びた理由が分かりません。
そこでツールチップに以下を入れます。
・売上
・粗利率
・前年差率
・直近12週の売上推移
・トップ製品
こうすると、棒に触れただけで背景まで把握できます。しかも画面は散らかりません。
まとめ:ツールチップはレポート体験を変える
power bi ツールチップは、ただの小窓ではありません。必要な情報を必要な瞬間にだけ出すことで、レポートの読みやすさと分析の深さを両立できます。
既定ツールチップから始め、必要なところだけレポートページツールチップに発展させる。この流れを意識するだけで、見栄えよりも「使われるレポート」に近づきます。
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