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Power BI を触り始めると、最初は「とりあえずグラフは作れる」のに、仕事で使う段階に入った途端に詰まりやすくなります。数字が合わない、更新が止まる、共有がうまくいかない、思ったより遅い、見たい切り口で見られない。これは Power BI が難しいというより、入門段階で「レポートを作る」だけに寄ってしまい、データとモデルの土台を作らないまま進むことが多いからです。
この入門記事では、Power BI を初めて触る人が、最短で“現場で使えるレポート”を作れるようになるために、やる順番と考え方をまとめます。機能を網羅するのではなく、仕事で使うときに必ず必要になる要点に絞ります。最後まで読むと、「次に何をやれば良いか」「どこで詰まりやすいか」が見える状態になります。
まずはゴールを決める:入門の到達点は「1枚の会議資料」
入門での最短ゴールは、立派なダッシュボードを作ることではありません。おすすめの到達点は次のようなものです。
・毎日または毎週更新される
・同じ定義の数字が見られる
・主要KPIが1画面にまとまる
・条件(期間、部門、店舗など)で絞り込める
・会議で「これが最新の数字です」と言える
つまり「会議で使える1枚」を作ることです。ここまでできれば、Power BI の価値を実感できますし、次に伸ばすべきポイントも見えてきます。
用意するデータは “完璧” じゃなくていいが “最低条件” は守る
入門で使うデータは、最初から理想形でなくても構いません。ただし、以下だけは守ると後が楽になります。
・日付列がある(売上日、申請日、実施日など)
・数値列がある(金額、件数、時間、工数など)
・分類列がある(部門、店舗、カテゴリ、担当など)
・できればIDがある(取引ID、社員ID、案件IDなど)
特に日付列は重要です。日付が無いと「推移」が作れず、Power BI の強みが出ません。入門の段階では、日次でも月次でも良いので “時間軸があるデータ” を用意するのがコツです。
最短の作業の流れ(入門で迷わない順番)
Power BI は触れる場所が多いので、順番を間違えると遠回りします。入門でおすすめの順番は次の通りです。
-
データを取り込む
-
Power Query で最低限の整形をする
-
モデル(テーブル同士の関係)を整える
-
メジャー(計算)を作る
-
レポートを作る
-
共有・更新の流れをイメージする
この順で進めると、後から「数字が合わない」「更新が壊れた」の手戻りが減ります。
取り込み:まずは Excel / CSV で良い
入門では、いきなり複雑な接続から始める必要はありません。Excel や CSV で十分です。重要なのは、取り込んだ後に “データ型” を整えることです。
ここで起きやすい失敗は、日付が文字列のまま、数値が文字列のまま、という状態です。見た目は数字に見えても、内部的に文字列だと集計や並び替えが崩れます。
入門の時点で必ず確認したいのは次の3つです。
・日付列が日付型になっているか
・金額や数量が数値型になっているか
・カテゴリ列が文字列として扱われているか
これだけで後のトラブルが大幅に減ります。
Power Query:入門でやるべき整形は “3つだけ”
Power Query はやれることが多いですが、入門で全部やろうとすると沼ります。入門でまずやるのは次の3つで十分です。
-
不要な列を削除する
使わない列を残すほど、モデルが重くなり、管理も難しくなります。入門の段階から「必要な列だけ残す」癖をつけるのが効果的です。 -
データ型を確定する
日付は日付、数値は数値。これを揃えるだけで、時系列や合計の挙動が安定します。 -
表記ゆれの軽い整形をする
前後の空白を削る、不要な記号を消す、全角半角を揃える。これだけでもフィルターや結合がうまくいくようになります。
Power Query のステップを増やしすぎると更新が遅くなるので、入門では「必要最低限」で良いです。
モデル:最初に覚えるべきは “スター型” だけ
Power BI の本質は、テーブル同士の関係(リレーション)で集計を成立させることです。入門で最初に覚えるべき形はスター型です。
スター型はこういう考え方です。
・中央に明細(売上明細、勤怠明細、受注明細など)
・周りにマスタ(日付、商品、顧客、部門、店舗など)
・基本は 1対多 でつなぐ
・フィルターは基本単方向(マスタ→明細)
入門でありがちなミスは、明細テーブル同士をつないだり、両方向フィルターを増やしたり、多対多をそのままにしたりすることです。最初は「マスタ→明細の1対多」だけを徹底すると、数字が合う確率が上がります。
もし手元のデータが “明細1テーブルだけ” なら、それでも入門としては成立します。無理に複数テーブルに分けるより、まずは動く最小構成で1枚レポートを作る方が早いです。
計算:入門で最初に作るメジャーはこの5つ
Power BI の計算は DAX という式で書きますが、入門では難しいことをやらなくて大丈夫です。まずは「会議で必要な数字」を作るのが最短です。
入門で最初に作るおすすめのメジャーは次の5つです。
-
合計(売上、工数、金額など)
-
件数(明細行数、取引数、案件数など)
-
平均(平均単価、平均処理時間など)
-
率(達成率、粗利率、完了率など)
-
前年比または前年差(できれば)
合計の例
件数の例
率の例(割り算は DIVIDE を使う)
入門で特に重要なのは「率の作り方」です。率は “合計÷合計” が基本です。行ごとの率を平均すると、合計行がおかしくなることが多いので、最初は避ける方が安全です。
前年比や累計は日付テーブルが前提になることが多いので、入門で無理に全部やらなくても良いです。ただ、日付が整ってくると一気にできることが増えます。
レポート作成:入門の鉄板レイアウト(迷わない型)
入門でレポートを作るとき、見た目に凝りすぎると時間が溶けます。まずは “使いやすい型” を真似するのが最短です。
おすすめの鉄板構成は次の通りです。
上段:KPIカード(3〜5個)
例:売上、粗利、件数、達成率、前年差
中段:推移(折れ線)
例:月次売上推移、週次件数推移
下段:内訳(棒グラフ)
例:部門別、店舗別、カテゴリ別のランキング
右側または上:スライサー
例:期間、部門、店舗、カテゴリ
この型だと、利用者は「全体→推移→内訳」の順に自然に見られます。入門で最も大事なのは、グラフの種類より “見る順番が分かること” です。
つまずき回避:入門でよくある問題とすぐ効く対処
入門でハマりがちな問題はパターンが決まっています。
数字が合わない
・列が文字列になっていないか
・同じカテゴリ名が表記ゆれで割れていないか
・明細とマスタが重複していないか
・率を行平均で出していないか
日付がうまく効かない
・日付列が日付型になっているか
・月名が文字列で並び替えが崩れていないか
・日付が欠けていて推移が飛んでいないか
レポートが重い
・1ページのビジュアル数が多すぎないか
・スライサーに値の種類が多い列を置いていないか(顧客IDなど)
・明細テーブルをそのまま大量表示していないか
・不要な列を取り込みすぎていないか
更新が壊れる
・ファイル名や列名が変わっていないか
・Power Query のステップが列名に依存しすぎていないか
・表記ゆれや型の変更が混ざっていないか
入門のうちは、問題が起きたら “機能を足す” のではなく “土台を直す” 方が早いです。特に型と列名の整備、不要列削除、スター型に寄せる、は効果が大きいです。
仕事で使うための最後の一手:更新と共有を想定する
入門でレポートが作れても、仕事で使うには更新と共有が必要になります。ここを意識して作るだけで、後からの移行が楽になります。
更新を意識するなら
・ファイルの置き場所を固定する
・列名を頻繁に変えない
・Power Query のステップ名を整理しておく
・最終更新日時をレポートに表示する
共有を意識するなら
・誰が見ても迷わないページ構成にする
・スライサーは最小限にする(必要なものだけ)
・指標の定義を簡単に書く(売上の定義など)
・公式版と試作版を混ぜない
入門の段階でも、ここを意識するだけで「作って終わり」から「使える」へ一段上がります。
入門を抜けたら次に伸ばすと効果が大きいこと
power bi 入門を終えた後、次に伸ばすと世界が広がるポイントをまとめます。
・日付テーブルをちゃんと作る(前年比、累計、期間比較が一気に安定する)
・スター型を徹底する(数字が合う、性能が安定する)
・メジャーを整理する(再利用できる、修正が楽になる)
・スライサーと相互作用を整理する(体感が軽くなる)
・共有の型を決める(公式レポートの置き場所、運用ルール)
ここまでくると、Power BI は「グラフツール」ではなく「業務の意思決定を支える仕組み」になっていきます。
まとめ
Power BI 入門の最短ルートは、機能を広く覚えることではなく、会議で使える1枚を作ることです。そのために必要なのは、データ型を揃える、Power Query で最低限整える、スター型でモデルを組む、基本メジャーを作る、分かりやすい1ページにまとめる、という順番です。
最初は小さく作って、更新できる状態で回し、使われながら改善する。この流れに乗せられれば、入門は卒業です。そこから先は、より速く、より正しく、より運用しやすくするための改善を積み上げていけます。
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