Tableau Viewerの料金をわかりやすく解説(2025年版)

Tableauを導入する際に必ず検討するのが「ライセンスをどう組み合わせるか」です。その中でも最もリーズナブルな選択肢が Tableau Viewer。名前の通り「見る」ことに特化したライセンスですが、実際の料金体系や含まれる機能を正しく理解していないと、導入規模を見誤ってしまうことがあります。

この記事では、Tableau Viewerの料金を中心に、何が含まれるのか、どんな場面で役立つのか、そして他ライセンスとの違いまでをわかりやすく整理しました。これからTableauを本格導入する企業や、既存の利用を最適化したいチームにとって、費用感をつかむための参考になるはずです。

まず結論(2025年10月時点)

Tableau Viewerは 1ユーザーあたり月額1,800円(年間契約) です。米ドル表示では $15/月(年間契約)。公式のWebストアから通貨を切り替えることで、日本円でも確認できます。

また、新規顧客向けには Enterpriseエディションが20%オフになる期間限定キャンペーン(コード:TABSAVE20、2026年1月31日まで)が展開中です。Viewer単体の料金が割引されるわけではありませんが、エディション購入時の合計額が下がる場合があります。

注意点として、「月額」と表記されていますが、実際は 年間契約が基本。計算すると「1,800円 × ユーザー数 × 12か月」で年額を見積もることができます。


料金に含まれるもの/含まれないもの

含まれる代表例

  • ビューの閲覧とインタラクティブな操作(フィルター、ハイライトなど)

  • Tableau Pulse(Cloud利用時にViewerにも含まれる機能)

別途費用になりやすいもの

  • Data Management:カタログやPrep Conductorなどデータ管理の拡張機能

  • Advanced Management:セキュリティ強化や運用監視向けの機能

  • Data Connect:オンプレミス接続を行う場合の専用オプション

  • Premier Success:高度なサポートプラン

これらは必須ではなく、必要に応じて追加していくスタイルが一般的です。


他ライセンスとの関係を理解する

Viewerは“見る人”のためのライセンスです。対して、

  • Creator:ダッシュボードの作成・公開・データ接続までフルに担うライセンス(9,000円/月)

  • Explorer:Web編集や軽い分析ができる中間ライセンス(5,040円/月)
    と役割分担があります。

Viewerだけでサイトを運営することはできず、必ず Creatorを1名以上用意 しておく必要があります。現場では「Creatorが作り、Explorerが編集、Viewerが見る」という組み合わせが王道です。


CloudとServerでコスト感はどう変わる?

  • Tableau Cloud:SaaS型。インフラやアップデートはベンダー側が面倒を見てくれるため、基本的に「座席費+アドオン費」でシンプルに見積もれます。

  • Tableau Server:オンプレやIaaS上に構築。ライセンス費に加え、VM代やストレージ、運用要員の人件費がかかります。

同じViewer料金でも、Cloudは運用コストを外部化できるのに対し、Serverは柔軟性と引き換えに運用負担が増えるという違いがあります。まずはCloudで座席費を基準に試算し、必要に応じてServerとの比較をするのが定石です。


具体的な費用感(試算例)

  • Viewer 10名:1,800円 × 10 × 12 = 216,000円/年

  • Viewer 50名:1,800円 × 50 × 12 = 1,080,000円/年

  • Viewer 100名:1,800円 × 100 × 12 = 2,160,000円/年

  • Viewer 500名:1,800円 × 500 × 12 = 10,800,000円/年

ここに加えて、CreatorやExplorerの料金を組み合わせて全体費用を設計します。


よくある誤解と注意点

  1. 「ReaderがあるからViewerは不要?」
     → Readerはローカル閲覧用の無料ビューア。ガバナンスや権限管理ができないため、組織利用にはViewerが必須です。

  2. 「Viewerだけで十分?」
     → Viewerは閲覧専用。新規の発行や更新はできないため、必ずCreatorが必要です。

  3. 「割引はある?」
     → 時期によりキャンペーンが変動します。現時点ではEnterpriseエディションが20%オフ。大規模契約や長期契約は、営業・パートナーに相談すると割安になることもあります。

  4. 「アドオンは必須?」
     → 必須ではありません。データ管理や監視が必要になった段階で導入すれば十分です。


購入・見積もりの進め方

まずはWebストアで通貨を日本円に切り替え、Creator/Explorer/Viewerの人数を入れて年額を試算しましょう。カート機能から見積もりメールの送信も可能です。

大規模導入やServer運用を検討する場合は、パートナーや営業に相談して最適な構成を設計してもらうと安心です。


まとめ

Tableau Viewerは “見る人の最安席” であり、1,800円/月(年間契約)が基本。人数をかけ算するだけで概算が出せるシンプルなライセンスです。

ただし実際の運用には Creator(作る人) を最低1名置く必要があり、Explorerを混ぜるとさらに使い勝手が広がります。CloudかServerかによってトータルコストの見え方が変わるので、Viewer単価だけでなく「運用の枠組み」まで含めて検討することが重要です。

キャンペーンやエディションは定期的に更新されるため、契約前には必ず最新情報をチェックするようにしましょう。

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