1. はじめに
CSV ファイルを取り込む際に、1 行目がタイトルや説明文で、2 行目から本来の列名(ヘッダー)が始まるケースは珍しくありません。しかし、Power BI で通常インポートすると、最初の行を自動的に列名として扱ってしまい、意図したヘッダーにならないことがあります。
本記事では、Power BI で 2 行目をヘッダーとして使用する方法を分かりやすく解説します。また、100 万行を超える大規模 CSV を扱う場合のポイントや、困り事を解決する無料相談・セミナー情報も合わせてご紹介します。
2. なぜ 2 行目をヘッダーにする必要があるのか
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CSV の先頭にタイトルや日付情報が入っている
場合によっては「○○レポート」「作成日時: 2025/05/01」のような行が先頭に記載されており、実際の列名が 2 行目以降に書かれていることがある。 -
使いたい列名が 2 行目に記載されている
1 行目が不要情報だったり、ダミーのヘッダーだったりする場合、そのままインポートすると列名が正しく設定されない。
3. Power BI で 2 行目をヘッダーにする手順
3-1. Power Query エディターを開く
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Power BI Desktop を起動し、[データの取得] → [テキスト/CSV] などから CSV を選択。
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初期プレビューが表示されたら、[変換データ] をクリックしてPower Query エディターを起動します。
3-2. 不要な先頭行(1 行目)を削除する
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エディター画面左の手順ペインや上部メニューを確認し、不要な先頭行を削除します。
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上部メニューの [ホーム] → [行の削除] → [上位の行の削除] を選択し、「1 行」 を削除するよう設定。
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これにより、本来 2 行目だった行が**“新しい 1 行目”** になります。
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3-3. 新しい 1 行目をヘッダーに昇格させる
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[変換] タブ → [最初の行をヘッダーとして使用] をクリック。
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先ほど 1 行目に繰り上がったデータが、列名として認識されます。
3-4. 必要に応じて列名や型を修正
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正しくヘッダーが設定されたことを確認し、列のデータ型(文字列・数値・日付など)を適切に調整しましょう。
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すべての整形作業が終わったら、[ホーム] → [閉じて適用] をクリックし、Power BI のデータモデルに反映させます。
4. 100 万行を超える大規模 CSV を扱う際の注意点
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行削除やヘッダー昇格による負荷
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1 行削除・ヘッダー昇格自体は軽い操作ですが、膨大な行数を扱うとプレビュー時に時間がかかる場合があります。
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Power Query の手順はなるべくシンプルにまとめておくとパフォーマンスが向上します。
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不要列・重複データの削除
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せっかく編集画面を開いたら、必要のない列や明らかな重複データは最初に削除し、データ量を減らすのがおすすめです。
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DirectQuery の検討
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どうしても 100 万行を超えるデータ量が大きく、インポートに時間がかかる場合は、DirectQuery を検討するのも一つの方法です。ただし、クエリのレスポンス速度には注意が必要です。
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5. DAX 関数を活用して分析を一歩先へ
CSV データの取り込みができたら、次は DAX 関数 で集計・分析を強化しましょう。
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6. もし困り事があるなら、まずは無料相談
「2 行目をヘッダーにする操作がわからない」「大量データを扱うとエラーが出る」「他サービスとの CSV 連携が難しい」など、Power BI や Power Automate におけるお悩みはお気軽にご相談ください。
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